沢木耕太郎「深夜特急1」を読んで【読書感想文】ネタバレ




コロナウイルスの影響により自粛生活が長く続き、自宅で過ごす時間が多くなった。

 

自粛生活中に沢木耕太郎の「深夜特急」を読むことに。

 

「深夜特急」は旅人のバイブルであり、多くの人が熱狂し、本を片手に旅に出たそうだ。

 

私も「旅人」ではないが旅行関係の仕事をする以上、読んでおかなければならないと思い読むことに

 

大人になっての読書感想文に少々お付き合いください。

【沢木耕太郎「深夜特急」】2020年7月1日に発売?【旅人のバイブル】

2020年6月5日

読書感想文:「深夜特急1」 香港・マカオ

 

「深夜特急」の作者は沢木耕太郎という方であり、ノンフィクション作家だ。

 

つまり「深夜特急」は沢木自身の実体験となる。

 

当時26歳の沢木は仕事を投げ出し、旅に出た。

 

何処へ行くかというとインドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで行くのだ。

 

第一章:朝の光

初めの文章はこうだ。

ある朝、目を覚ました時、これはもうぐずぐずしてはいられない、思ってしまったのだ。

私はインドのデリーにいて、これから南下してゴアに行こうか、北上してカシミールに向かおうか悩んでいた。

 

「深夜特急1」は、インドのデリーからのスタート。

 

第一章では、インドで安い食事をしたり、観光したり、ドミトリー暮らしをする。

しかし、ドミトリー部屋のフランス人の若者が朝、天井を見上げてボーっとしており何もしていない。

彼も同じ旅人であったが、動く意欲が失われていたのだ。

それを見た沢木は、同じようになってはいけないと思い、すぐロンドンへ向かうことに。

乗り合いバスで行けるところまで行ってみようと。

 

一章では、インドからロンドンへ乗り合いバスで向かうストーリーが描かれていますが、

実は、スタートはインド、デリーからではなかった。

 

第二章:黄金宮殿

沢木は旅行代理店へ行き、安い航空券を購入しに行った。

しかしその格安航空券はインドへ行く前に香港へも行ける航空券だった。

迷った沢木は結局「香港」へ行くことになる。

 

第二章は回想シーンで「香港編」のスタートだ。

個人的には「深夜特急1」の第二章・第三章がとても面白く、のめり込んでしまったくらいだ。

サブタイトルが「香港・マカオ」になってる意味がようやく理解できた。

 

 

香港へ到着した沢木は、どこへ行くかも決めておらず、泊まることも決まっていない。

 

しかし空港である女性と出会い、激安な宿舎へ泊まることになった。

 

その、宿舎名は「黄金宮殿」

 

のちに、ここ黄金宮殿は怪しい宿と知ることとなったが、拠点を置き、香港を旅することとなった。

 

香港ではさまざまな出会いがあった。

 

香港滞在中に出会った「張」という23歳の銀行員。少し話すと観光地を一緒に巡ることに。

その観光中に、5人組のグループと意気投合し、食事へ一緒に行き遊び狂う。

 

また、黄金宮殿では「麗儀」という名の女性と出会う。

部屋に2人っきりになるが何もなくその場をあとにすることに。

 

沢木さんは恐らく「一期一会」を描きたかったのではないかと思う。

  • 張さんとの出会いで一緒に観光したり
  • 5人組のグループで食事をしたり
  • 麗儀さんとの恋をしたり

 

その瞬間の出会いを楽しむことも「旅」の醍醐味ではないだろうか。

 

第三章:賽の踊り

香港を楽しんだ後は、「マカオ」へ足をのばすことになる。

 

香港からマカオまではフェリーで約1時間くらいでいける。沢木もフェリーで移動した。

 

現在は「港珠澳大橋」と呼ばれる世界最長の海上橋で行くことも可能だ。

 

マカオでは「博奕」(ばくち)いわゆるギャンブルにハマってしまった。

 

沢木はギャンブルをとりわけするタイプではなかったが、

勝ったり、負けたり、大勝ちしたり、大負けしたり、

気づけば半日以上滞在することになり、博奕が忘れれず、翌日にも足を運ぶ。

超ドはまりしていたのだ。

 

 

実は、私自身も沢木さんと同様ギャンブルはまったくしないのだが、

初めてカジノへ行くとハマってしまった経験がある。

見えるお金が日本円ではない関係かはわからないが、強気で賭けてしまった。

場合には大きいお金がかえってきたり、出て行ったりと…。

まさに沢木さんの経験を自分自身に重ねて読んでしまった。

滞在中のお買い物代くらい回収して辞めた記憶がよみがえった。

この第三章は、シンプルに面白い。是非、読んでもらいたい。

 

 

ギャンブルの怖さ・そして楽しさが第三章では描かれている。

 

おわりに

自粛期間中に読んだ「深夜特急1」

 

「旅」というのは、月日が流れていても基本的な楽しさは変わらないことを再認識できた。

 

もちろん交通の面は日に日に進化・進歩していきどんどん便利になっていくだろう。

 

しかし、根本的な「一期一会」の出会いであったり、

日本では体験することのできない「カジノ」であったり、

 

これらは「旅」へ行かないと味わえないだろう・・・

 

いわゆる「非日常」という感覚だ。

 

ノンフィクションなのでよりリアリティーがあり旅人のバイブルになる理由が理解できた。

 

深夜特急は1~6まである。

 

次は「深夜特急2」を読んで、沢木さんと一緒に「旅」へ出るとしよう!

 

 

 

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