岡山県倉敷市真備町出身の「水川しょうへい」と言います。
「水川」と言えば、女優で活躍している「水川あさみ」さんが有名ですよね。
全国的にも比較的少なく、珍しい苗字です。
私の地元、倉敷市真備町では「水川姓」は良く聞く苗字の1つです。
「水川姓」は全国で、およそ4,300人いると言われています。
- 1,400人程が岡山県
- 850人程が倉敷市
- 410人程が真備町
比較的集中している「倉敷市真備町」に「水川姓」のルーツがあると考えられています。
実際に真備町服部と呼ばれる場所へ平成23年に水川晴海さんが水川姓を刻んだ石碑を建立しました。
その石碑には、水川姓の歴史が詳しく紹介されています。
この記事では「水川姓」の由来を紐解いて、関連する内容を紹介していきたいと思います。
クリックできる目次
「水川姓」の由来とは?
水と川から。 岡山県倉敷市の真備町が本拠。 岡山県倉敷市真備町岡田が藩庁の岡田藩士、岡山県岡山市北区丸の内が藩庁の岡山藩士、岐阜県美濃市生櫛に江戸時代にあった。 山梨県大月市七保町葛野では屋号も水川。
日本姓氏語源辞典(引用)
インターネットで調べると、このような情報が出てきます。
が…もう少し私なりに詳しく紐解いていこうと思います。
まず、この地(倉敷市真備町)の「水川姓」は、室町時代に登場してきます。
- 水川帯刀貞久
- 水川雅楽助貞納
- 水川角貞光
- 水川加賀
- 水川井口入道浄宥
確かな情報ではないのですが、5人のうち「水川帯刀貞久」が「総領」だと考えられます。
「水川雅楽助貞納」「水川角貞光」「水川加賀」は一族の可能性が極めて高いことがわかりました。
また、「水川井口入道浄宥」は一族の分家の可能性が高いこともわかりました。
これらの人物は、岡山県重要文化財の「洞松寺文書」に記載されています。
現在では、岡山県小田郡矢掛町にある「矢掛文化センター」に寄託されています。
では、「水川姓」はどこから来たのでしょうか…?
この時代より過去の「文献」を調べてみても「水川姓」は出てきませんでした。
少なからず、上記5人は「水川姓」の重要な人物であることは間違いありません。
ただ、結論としては、今現在「水川姓」の由来を解き明かすことはできませんでした。
しかし、一説によると、水川姓の祖先は、西宗摩守であると言われています。
この人物は、「花山天皇」のお供として同行したメンバーの一人。
高梁市の一部に「西姓」が集中する地区が「水川姓」の先祖とも考えられています。
こちらも確かな情報ではありません。一説になります。
玉島陶の君が岩
倉敷市玉島陶(すえ)に「君が岩」と呼ばれるところがある。
ここで、「君が岩の物語」を紹介したいと思う。
1616年に「伊藤長実」が、備中国岡田村(真備町岡田)へ移住することになった。
河内(大阪)から出発し、亀山港(玉島)に移動。
その後、備中国岡田村(真備町岡田)へ向かうことになる。
しかし、移動方法である「馬」も「籠」もなかったそうだ。
殿様を歩かせるわけには行かないということで背中に背負って運んだ。
そして、長い距離を歩き進み、大岩の上で休憩した。
この岩こそが「君が岩」である。
ここで重要なのは、お世話係をしたのが「与左衛門」という人物
与左衛門は代々「西」という姓を名乗っていた。
しかし、「伊藤長実」がお世話に感謝し「水川」という姓を与えたと言われている。
この出来事より、「水川与左衛門」が誕生した。
上記でも取り上げた「水川姓の祖先」の話に戻るのだが、
末裔は西宗摩守であると言われている。
「西」という姓の繋がりがあるので、関係性は非常に濃いと言える。
ここで気になることが2つ
1つ目は、「水川姓」の価値について
「水川姓」とは、与えるだけの価値があったのだろうか…?
「水川姓」の重みは何だったのだろうか…?
「水川姓」は、簡単で付けやすそうだが、全国でとても少ない…
これは、どの文献にも出てこないため、謎に包まれている。
2つ目は、「重要人物の5人」との関係性
与左衛門が「水川姓」を与えられたのは、1616年。
冒頭で紹介した5人の「水川姓」の誕生より、ずっと後の出来事
では、5人の「水川姓」はどこから来たのだろうか…
謎が深まるばかり…
「水川の石碑」建立
岡山県倉敷市真備町服部に平成23年に水川晴海さんが水川姓を刻んだ石碑を建立しました。
その石碑には、水川姓の歴史が詳しく紹介されています。
「水川姓」の活躍人物が大勢登場し、驚くほど詳しい情報が刻まれています。
中には、戦国時代に活躍した水川姓の人物も含まれています。
平成23年に石碑を建立した時には、地元のテレビ局にも取り上げられました。
現在の水川姓も多く足を運びました。
▼この記事を書いた投稿者▼
Twitter:@mizusyou828
Instagram:mizusyou828travel
倉敷観光公式LINE:公式ラインはこちら